タイトルの通り2022年上半期に触れた作品をいくつか振り返ってみる。
①アクアマン
めっちゃくちゃに気持ちが良い作品だった。
剛速球をフルスイングで打ち返して大逆転ホームランでオーロラビジョン粉々みたいな映画。
お話自体は王道ではあるものの(アクアマンはまたそれが良い味付けになっている)、大迫力のビジュアルで息もつかせぬシーンの連続に、練りに練られた水中ファイト。
…とまあ、色々と良作である理由があるのだが、アクアマンの素晴らしい点はこのシーンに全てが集約されている。
「陸の息子…海の王…深海の守護神…俺は…アクアマン!」
②コンフィデンスマンシリーズ
ドラマ全話+映画全シリーズ観ました。
おもろいです。おすすめです。
③ザ・ピーナッツバター・ファルコン
ダウン症の少年と荒れた青年のロードムービーで、同じジャンルの「37セカンズ」よりは国柄が出ているなあ、って感じでシンプルに爽やかな作品でした。
上に埋め込んでいる予告編のラストにも出てくる、肩を寄せ合うシーン。
これがマ~~~~~~~~~~ジですばらしい!!
とある関係性との対比になっていて、その今までの諸々とが逆転して、観客側も同じように緊張感が解かれて感情がブワッと前に出る瞬間になっていて。
良かったっす。
④薫る花は凛と咲く
これこれこれ、こういうのが読みたかったんだよ~~!!
ってラブコメ漫画です。
ラブコメ漫画は、まさかの令和に「君に届け」にドハマりして以来、未開拓のジャンルで。
兎にも角にも1話読んでもらえたらなって感じです。
和栗さん…凛太郎くん…幸せになってくれ…
⑤ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ
なに…この…なに…?
今年の2月にとある用事で東京駅を歩いていたら、この奇怪なキャラクターとコラボ?していて、多くの人がちいかわさんのショップの開店待ちをしていた。
以前からTwitterで目にしていた…けれどここまで人気だとは思わなかった。
そんなわけで流行に乗るべくちいかわさんの漫画を読んでみることに。
なに…この…なに…?
キャラクター性だったり世界観に、私たちの生きる現実の、どこか口に出すとタブー視されているようなの嫌さが散りばめられていて、ポップで可愛らしいデザインの外側と本来そこに吹くべき風が現実のフィルターで黒ずみヘドロになった内側のギャップが良いなあ、と。
良いのか?
おもれ~~~!!
男8人南極で仕事して、バカやって、飯食って、バカやって、仕事して、飯食って…ってだけの映画。
本当にその繰り返しの映画で、大事件が起こるわけでもなく、せいぜい顔を合わせにくくなるような喧嘩が起きるぐらいのコミカルな映画。
が、VHSが全盛期の時代に外界から切り離された世界で、右を見ても左を見ても建物はない一面の雪と吹雪。
そんな時代と場所で男8人、1年近く変わり映えのしない観測の仕事をしていれば気が狂う。
そこには、場面が切り替われば無理心中するメンバーが現れそうな緊張感が映画の裏に息を潜めている。
そのメリハリが気持ちが良くておもしろい。
汚らしい男8人。外は極寒の南極で、マナーもへったくれもなく、温かい飯を食べる映画。おすすめです。
今これ書いていて気が付いたこと。監督の沖田修一さんは「横道世之介」を撮った方なんですね。これから観ようとしていた作品でした。
2022年上半期は名作ばかり観ていた、読んでいたからここに書きたいこと多いな~~って。
そんな感じです。