2022年上半期に触れた作品を振り返ってみる①

タイトルの通り2022年上半期に触れた作品をいくつか振り返ってみる。

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①アクアマン

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あらすじ:
海底王国アトランティスの王女と灯台守の間に生まれ、
地上の人間に育てられた男。
その身体には海の生物全てと意思疎通できる驚異的な能力が宿っていた。
あるとき海底帝国の1つが地上への侵攻を目論み、彼は宿命的に海と地上の戦いに巻き込まれることとなる。

めっちゃくちゃに気持ちが良い作品だった。

剛速球をフルスイングで打ち返して大逆転ホームランでオーロラビジョン粉々みたいな映画。

お話自体は王道ではあるものの(アクアマンはまたそれが良い味付けになっている)、大迫力のビジュアルで息もつかせぬシーンの連続に、練りに練られた水中ファイト。

 

…とまあ、色々と良作である理由があるのだが、アクアマンの素晴らしい点はこのシーンに全てが集約されている。

陸の息子…海の王…深海の守護神…俺は…アクアマン!

 

 

②コンフィデンスマンシリーズ

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あらすじ:
『コンフィデンスマンJP』は、“欲望”や“金”をテーマに、
一見、平凡で善良そうな姿をした、ダー子、ボクちゃん、リチャードという
3人の信用詐欺師たちが、金融業界、不動産業界、美術界、芸能界、美容業界など、
毎回、さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、
壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる、
痛快エンターテインメントコメディー作品。

ドラマ全話+映画全シリーズ観ました。

おもろいです。おすすめです。

 

 

ザ・ピーナッツバター・ファルコン

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あらすじ:
養護施設で暮らすダウン症の青年が、ある日施設から脱走する。一方、兄を亡くし、孤独な日々を送る漁師の男。2人は偶然出会い、行動を共にし始める。そこへさらに、施設から追いかけてきた看護師の女性が現れる。不思議な絆で結ばれていく3人。それぞれの日常からの逃避行は、やがて思いがけぬ冒険へと変わっていく。

ダウン症の少年と荒れた青年のロードムービーで、同じジャンルの「37セカンズ」よりは国柄が出ているなあ、って感じでシンプルに爽やかな作品でした。

 

上に埋め込んでいる予告編のラストにも出てくる、肩を寄せ合うシーン。

これがマ~~~~~~~~~~ジですばらしい!!

とある関係性との対比になっていて、その今までの諸々とが逆転して、観客側も同じように緊張感が解かれて感情がブワッと前に出る瞬間になっていて。

良かったっす。

 

 

④薫る花は凛と咲く

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あらすじ:
とある場所には、隣接するふたつの高校がある。バカが集まる底辺男子校・千鳥高校と、由緒正しきお嬢様校・桔梗女子。強面で物静かな千鳥高校2年・紬凛太郎は、実家のケーキ屋の手伝いの最中にお客で来ていた少女・和栗薫子と出会う。薫子との時間を心地よく感じる凛太郎だったが、彼女は隣接しながらも徹底して千鳥を嫌う桔梗女子の生徒で……!?“近くて遠い”二人が織りなす、青春彩る学園物語!!

これこれこれ、こういうのが読みたかったんだよ~~!!

ってラブコメ漫画です。

ブコメ漫画は、まさかの令和に「君に届け」にドハマりして以来、未開拓のジャンルで。

兎にも角にも1話読んでもらえたらなって感じです。

 

和栗さん…凛太郎くん…幸せになってくれ…

 

 

⑤ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ

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なに…この…なに…?

今年の2月にとある用事で東京駅を歩いていたら、この奇怪なキャラクターとコラボ?していて、多くの人がちいかわさんのショップの開店待ちをしていた。

以前からTwitterで目にしていた…けれどここまで人気だとは思わなかった。

 

そんなわけで流行に乗るべくちいかわさんの漫画を読んでみることに。

 

 

なに…この…なに…?

キャラクター性だったり世界観に、私たちの生きる現実の、どこか口に出すとタブー視されているようなの嫌さが散りばめられていて、ポップで可愛らしいデザインの外側と本来そこに吹くべき風が現実のフィルターで黒ずみヘドロになった内側のギャップが良いなあ、と。

良いのか?

 

 

南極料理人

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あらすじ:
南極観測隊員の西村淳のエッセイ「面白南極料理人」を、
「クライマーズ・ハイ」の堺雅人を主演に映画化。
極寒の南極ドームふじ基地にやってきた8人の観測隊員の1人、
西村の仕事は隊員の毎日の食事を作ること。
約1年半、遠く離れた日本に家族を残し、
隊員たちは悪戦苦闘しながらも次第に絆を深めていく。共
演に生瀬勝久、きたろう、高良健吾ら個性派が揃う。

おもれ~~~!!

男8人南極で仕事して、バカやって、飯食って、バカやって、仕事して、飯食って…ってだけの映画。

本当にその繰り返しの映画で、大事件が起こるわけでもなく、せいぜい顔を合わせにくくなるような喧嘩が起きるぐらいのコミカルな映画。

 

が、VHSが全盛期の時代に外界から切り離された世界で、右を見ても左を見ても建物はない一面の雪と吹雪。

そんな時代と場所で男8人、1年近く変わり映えのしない観測の仕事をしていれば気が狂う

 

そこには、場面が切り替われば無理心中するメンバーが現れそうな緊張感が映画の裏に息を潜めている。

そのメリハリが気持ちが良くておもしろい。

 

汚らしい男8人。外は極寒の南極で、マナーもへったくれもなく、温かい飯を食べる映画。おすすめです。

 

今これ書いていて気が付いたこと。監督の沖田修一さんは「横道世之介」を撮った方なんですね。これから観ようとしていた作品でした。

 

 

 

2022年上半期は名作ばかり観ていた、読んでいたからここに書きたいこと多いな~~って。

そんな感じです。