2022年上半期に触れた作品を振り返ってみる②

タイトルの通り2022年上半期に触れた作品をいくつか振り返ってみる。

booklog.jp

 

パート2

 

 

①Sifu

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あらすじ:
『Sifu』は現代の都会を舞台に繰り広げられる、直感的な接近戦が特徴のスタイリッシュかつ手強いベルトスクロールアクションだ。
本作は、PS4の人気対戦格闘ゲーム『Absolver』のクリエイター、Sloclapによる作品。若いカンフーの弟子が、家族を殺した犯人を狩る復讐の物語を追う。
多勢に無勢。味方はおらず、敵の数は無限大。生き残り、家族の遺産を守るには、独特なカンフーの技に頼るしかない。

傑作だからとにかく遊んでみろ!なゲームです。

streamable.com

私のゲームプレイ。序盤で普通に遊んでいるだけで”映える”。

 

死にゲーカンフーアクションゲームで、このゲーム、同ジャンルの他ゲームと比べて特徴的な要素が2つ

 

ひとつはコマンドの総数が暴力的な数存在していること。

例えるなら鉄拳7の1キャラクターのコマンド数に近い。

スティックの入力方向と弱攻撃/強攻撃の組み合わせの数だけ攻撃のバリエーションが用意されているといっても過言ではなく、

終盤に進むにつれてプレイヤーの選択次第ではコマンドが新たにアンロックされる。

 

勿論全てのコマンドを意図的に操る必要性はなく、ボタン連打の攻撃・回避・パリィ・防御などの基本操作だけできていればクリアは可能。

 

だが!そのバリエーション豊かなコマンドはどれもが爽快で、場面場面の選択肢が増えることで戦闘のテンポを上げ、なにより”映える”。

とにかく気持ちが良い。遊んでいて爽快かつ楽しい。

戦闘中に時を止めてスクリーンショットを撮れるフォトモードもSNSとの親和性が高い。令和のゲーム。

 

この気持ちよさはゲームの映像を眺めているだけでは味わえない。是非とも手に取って遊んでみて、あなただけの「SIFU」を完成させてほしい。

フォトモードの一例。戦闘中に時を止めて撮影に専念できる。

 

ふたつは「加齢システム」。

SIFUはただの死にゲーではなく、主人公は倒され、リトライするたびに年齢を重ねる。死ぬたびに年をとる。

主人公は20歳からはじまり、75歳を迎えるとゲームオーバーとなる。

つまり死にゲーでありながら回数に上限が決まっている風変わりなゲーム。

 

また、「加齢システム」の真髄は他にある。

主人公は年を重ねるほど攻撃力が上がり体力の上限が減少する

序盤では主人公は若く体力も多い、が攻撃力は低いので積極的に前に出て手数で勝負する攻めの姿勢となりがち。

そして死を重ね、年を重ねる。

中盤から終盤にかけて主人公は老いる。体力が少なくなり攻撃力が高いので、受けの姿勢となりがち。

 

そのプレイスタイルの変化は武術を極めた老師そのもの。

ゲームの熟練度と、ファイトスタイル、主人公の年齢の変化がゲーム体験として見事にマッチし、まるで一本のカンフーアクション映画を自分が主演で撮影しているかのような、没入度が抜群に高く遊ぶことができる。

 

後はネタバレなんですが、トゥルーエンドへの条件もストーリーや武術とは、だったりにマッチしていて良かったよね。

 

遊んでいて楽しい、ゲーム体験が素晴らしいゲームは何かと聞かれたらSIFUかな、って程にはおもしろい。

おすすめっす。

 

 

 

②NEEDY GIRL OVERDOSE

whysoserious.jp

あらすじ:
最強の配信者を目指す、承認欲求強めな女の子との生活を描いたマルチエンディングADVです。
ちょっぴり心の弱い女の子「あめちゃん」を
「超絶かわいいインターネットエンジェル」に
変身させて、オタクたちに向けて配信させよう!

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おもしろかった。

 

スラングとしての承認欲求は私も持っているのですが、それでも超てんちゃんのようなレベルの承認欲求は私と対極の存在で理解の外。

私はインターネットで顔も知らないやつからグーパンされない未来と、承認欲求どっちを取るかは前者タイプ。

理解のある彼ピ居るなら配信するな!虫に群がられる外灯になるな!と思いながら周回していて。

 

で、そこから承認欲求とインターネットと心の在り方みたいなものに、興味が爆発したので

「NEEDY GIRL OVERDOSE」からシナリオ・企画のにゃるらさん著者の

「承認欲求女子図鑑」に辿り着き、

「すべての女子はメンヘラである」や「「認められたい」の正体 承認不安の時代」

「アフターソーシャルメディア」を読んでみたり、トー横のコミュニティに属する方のインタビューだったりを観たり。

 

note.com

世の物事の多くが黒か白ではなくグレーなので、またまた詳しくは触れ(られ)ないけれど、幼い頃の体験や家庭環境はとても重要だなあ…と。それぐらいしか書けねえ。

上に書いてる「すべての女子はメンヘラである」のタイトルも誤解からのグーパンが怖くてビビってる。

 

 

話を戻して「NEEDY GIRL OVERDOSE」についてアレコレ語るよりも、こちらのインタビューに大体がまとめられているので読むとかなり強い。

www.4gamer.net

 

~。

 

 

 

後から思い出して脈絡関係なくどうしても書きたかったことがひとつ。

NEEDY GIRL OVERDOSE主題歌の歌ってみた…の合唱が作られていることを知ってインターネット文化のあれこれを懐かしんだ。

 

 

 

ダーウィン事変

afternoon.kodansha.co.jp

あらすじ:
私の友達は、半分ヒトで、半分チンパンジー
テロ組織「動物解放同盟(ALA)」が生物科学研究所を襲撃した際、妊娠しているメスのチンパンジーが保護された。
彼女から生まれたのは、半分ヒトで半分チンパンジーの「ヒューマンジー」チャーリーだった。
チャーリーは人間の両親のもとで15年育てられ、高校に入学することに。
そこでチャーリーは、頭脳明晰だが「陰キャ」と揶揄されるルーシーと出会う。

これもまた……こう……表面だけなぞる令和のインターネット的にセンシティブな内容の漫画なんですけど、とにかくおもしろいです。

 

で、最近を振り返ると「ダーウィン事変」「Endwalker」「今日もどこかで馬は生まれる」だったりを終えて好みの作品だと感じる根底に、共通して「人間の傲慢さ、倫理観」があるのかなーなんて。

※もちろん各作品の持つテーマ性はそれだけじゃない。

 

関連して色々と読んでました。

jp.quora.com

またまたまたグーパン怖いので触れませんが、知ることで”自分にとって”黒からグレーにするって大事っすね。

 

 

 

 

 

そんな感じで2022年上半期でした。他に触れた作品についてはブクログの本棚を覗いてみてください。

下半期は映画多め・ゲーム多めにしたいなーとふんわり。

後は大好きなドラマ「メンタリスト」がシーズン4を迎えて折り返しで寂しかったり。

 

誰も死なないで完走してくれ…頼む…