電子決済で人の温かさを知る

今日は良くない日だった。

 

 

昨晩の残業による無理が祟り、昼前に起床。

上の階の工事がうるさく。

ゴミ捨てに出たなら自宅前で痴話喧嘩しているキショ……甘い声の汗だくのカップルが居て不快。

お気に入りの服を洗濯後に落とし。

プロテインを床にこぼし。

ボタン一つ修理に出した服は6週間経っても未だに返ってこない。

息抜きのインターネットでは今日もくっっっっっっだらねえ争いを見せられる。

 

 

 

ムカつくわ~と思いながら、こんな日は自炊にエネルギーを使うべきではないと晩飯を外食に決定。

行きつけの下町定食屋へ向かうことに。

 

その店はザ・下町定食屋な古き良きお店で、

こんもりと盛られた白米と、なみなみに注がれた具沢山の味噌汁、シンプルで美味い焼き魚に焼肉などのおかずが最高。

 

 

店に着き、5年注文し続けている焼肉定食(700円)を頼んだ。

財布を開く。

 

財布には600円しか入っていなかった。

 

 

 

あ~あ 今日はもう終わりです。

 

 

 

言い訳をすると、今年に入って生活に電子決済を導入したことで、現金を持ち歩かない癖が付いていた。

不定期にまとまった金を下ろしていたが、思い起こせば最後に下ろしたのは6月だった。

 

 

ザ・下町定食屋なのでクレジットカードも電子決済も使えず。

 

かき集めた100円玉4枚、50円玉4枚の計600円で焼肉定食は注文できなかったものの、

別のメニューであれば600円だった。

 

 

まあいいかとハンドルを切って、600円で別のメニューを注文すると

「焼肉定食じゃないのかい?」とおばちゃんが一言。

 

 

だはは、と苦笑いしながら「財布に600円しか入ってなかった」と伝えると、

焼肉定食でも良いよ!」と。

 

 

 

 

 

あったけえ~~~。

 

 

 

 

申し訳ないからと断ったものの、

運ばれてきた600円の定食の内容はサービスされていた。

 

 

 

 

涙出そうだよ。

 

 

 

普段はお店の座席数と回転率を気にして、さっさと食べてご馳走様をしているが、

閉店間際でお店も人が居なくなり、おばちゃんから話を振ってもらい、飯を食べながら軽い世間話。

 

帰り際に「(600円のメニュー)も美味かったです」と伝えて帰宅。

 

 

それで心が軽くなった。そんななんでもない一日。

 

電子決済『に慣れてしまい現金不足に困ったこと』で人の温かさを知る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自宅に着いたら、

また痴話喧嘩してるキショ……甘い声の汗だくカップルが居て心の熱が冷めた。

いつまでやっとるんじゃ。外でやるな。早く家に帰って仲直りのセックスしてろバカタレ。

 

 

 

そんな感じです。