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※終盤までのネタバレしかないので要注意
6/26 :「月を見ていた」の歌詞公開に合わせて追記2/3/4を追加しました。
9/10 : 追記5を追加しました。ちょっと気になった話。
発売日からほぼぶっ通しで遊び、
気付いたら寝落ちして脱水で死にかけた男の、クリア後の備忘録程度の感想。
まとまり次第、本格的な感想書く…かも。
流石に暁月のフィナーレの時と違い、1から10まで数日間で摂取して脳が焼き切れとる。
※終盤までのネタバレしかないので要注意
神の作りしミュージック。
ファイナルファンタジーだった
謎の言葉「ファイナルファンタジーらしさ」
これに関するアレコレはくだらなさすぎて興味ないが、かつて敵対したバハムートの背中に乗って空中に聳え立つクリスタルに向かう兄弟、それを見送るヒロインが、あまりにもファイナルファンタジー過ぎて膝を打った。
ヴィヴィアンレポートとハルポクラテスの備忘録が偉すぎる
偉すぎる。後の俺が遊ぶゲーム全てに導入してほしい。
メインだけ追いかけても困らないが飯食うタイミングで読み込んでいた。
読み物としておもろすぎ。馬鹿な俺にもわかる丁寧な仕事ぶり。
盛り上がるのかい、盛り上がらんのかい、どっちなんだい!
FF16へのちょっとしたツッコミ…というか俺の個人的な要望に近いんだけど
ストーリーの熱い展開に対し、演出の盛り上がりが絶妙に足りないと感じる瞬間があったり。
自分と向き合ったが実際にイフリートを顕現できずフラストレーション溜まり…からのタイタン戦での「来い イフリート!」が意外とすんなり顕現しちゃう。
ただこれは”SALVATION”のPVで使われている「来い イフリート!」が実際の顕現シーンではなく理を焼き尽くすシーンにセリフを重ねていて、それを強力に覚えていたが為に、顕現に対して期待し過ぎていた感がある。
1:35~参照。FF14のパッチトレーラーで学んだことを忘れていた。
それでもこのレベルの演出で顕現して欲しかった。
「最愛の弟を手にかけた望んでもない力と向き合った。中々思うように使いこなせない、ここで発揮できなくてどうする。力を貸せ!!」ってシチュエーションは激アツ盛り上がりポイントだと思うんだよね。
タイタン戦のサウンドとバトルは最高。特に最終フェーズの神話大戦感あるサウンド最高過ぎて盛り上がって小便ちびるかと思った。遊びながらサビでちょっと踊ってた。
7月19日ですよ。7月19日。
アルテマ戦。
次元の狭間で自我を消しにかかったアルテマに対抗し、内なるジョシュアに支えられイフリート・リズンを顕現する展開。
クライヴがフェニックスゲートで自己と向き合い半顕現を発現したシーンと同じぐらい、find the flameでも全く構わないのでサウンドをジャカジャカ鳴らして欲しかった。意外としっとりとした演出。
ジョシュアを失い、フェニックスを譲渡された後で「悲しいけど…ジョシュアの想いと力を引き継いで…きたぞ!!最終決戦や!!……案外ヌルっとはじまったな…?」みたいな。
→追記3
本ページラストにも追記した話で、「月を見ていた」の歌詞公開をきっかけに、改めてクライヴのジョシュアへの想い、兄として、ナイトとしての想いの強さを舐めていた事に気が付いた。
あらゆる立場を経験した…王族、兄、復讐者、ベアラー、ドミナント、二代目シド、人間、ミュトス…最後に炎の民へと帰属する高潔さと、想いを背負う覚悟が何より格好良い。
「これ99%ジョシュア死ぬだろうし…そうなる前に一緒に冒険したるか!」からジョシュア加入中にサブクエストとモブハントに連れまわして「もうこれで何かあっても悔いないやろ!」「ジョシュアからフェニックス託されたし覚醒でもしてブチ上がりの最終決戦や!」の俺が間違ってました。
→追記3終わり
サウンドに関するツッコミは…どうなんだろう…月間アフタヌーン連載みたいな湿度高めのロジカルなFF16のストーリーだと、前に出過ぎるサウンドがアンバランスなのかも。
うだうだ書いたが、クライヴの人生とヴァリスゼアの物語を丁寧に描いてくれているからこそ、クライマックスがピークになるような、フェニックスゲートでの半顕現を超える盛り上がりの最高潮が連続して欲しかったと個人的には。
各シーンを切り取って観るとめちゃくちゃ良いんだけど、タイタン戦辺り以降、ゲーム体験として一本の流れだと「助走して助走して…ここで盛り上げてくれんのか!?」みたいなズレを感じた。
ここまで書いて思ったけれど、これ俺が祖堅サウンド好きすぎて拗らせたキショい意見かも。
世界と人の美質と苦難
上記で難癖付けたけれど、ストーリー良かったね。
盛り上がりが云々抜きに全く飽きはしなかった。ストーリーのフックが強く常に吊り上げられてる。
クライヴの歩む人生と成長が面白く、大国間のエネルギー戦争も面白い、そこから繋がるアルテマの話も面白い。サブクエストも質が高くヴァリスゼアの世界を説明するのがお上手。
強いて言えば「空の文明」が推察できることはあれど、ロマンある豪華な素材に対しての展開が(勝手に)期待していた程ではなかったので、「空の文明」絡みでもう一押しあれば古代ロマン好きとしては嬉しかった。
テーマ的な話をすると…FF14でも描かれていた世界と人の美しさと醜さ。
そんなFF14に比べると、クライヴは最後までアルテマとも和解はできず、勝ち取ったヴァリスゼアもマイナスからの再スタート。
自我を持った人の意思は簡単に変わることもなく、これからも苦難に溢れているだろうが、それでも人が人として生きて繋がりゆく。その様は痛みが伴えど温かく美しい。
それはゲーム外の現実世界でも同じことで、生きた月日を重ね、人と出会い別れ、数えきれない経験を積んで世界を見渡し、世界と人の美質と苦難を少しでも味わった身からすると、クライヴたちの生き方は忌避するほど愚かで、直視できないほど美しい。だからこそ響く。
俺はそんな人間の美醜と真剣に向き合いゲームを作ってきた第三開発事業本部が打ち出す、人間賛歌な物語が好きなんだ。
以下覚え書き
そんな感じです。
→追記1
チョコボをR3長押しの呼び出しで自動騎乗してくれたなら最高だった。
それ以外はユーザーフレンドリーの最高なゲームです。
→追記2
ゲームクリア後に「月を見ていた」をフルで聴いてFF16が完結する、でも過言ではないぐらい素晴らしい曲。
おそらく16のラストとジルのサブクエストより、「クライヴから命を落としたジョシュアへの想い」と「ジルからクライヴへの想い」をメインで謳っていると思われるが無限に読み取れるのがイメソンの王。米津玄師さん。
また、エンディング後の「著者:ジョシュア」についてはハルポクラテスのサブクエストより、クライヴが名借りして筆を執ったと思っていたが、そこに至るまでの道筋を補強してくれた…と俺は勝手に受け取り気持ち良くなっている。
著者をクライヴ本人としなかったのは、かつてシドの名を引き継いだと同じく、ジョシュアの想いを、生きていた証を、火を絶やさないとするクライヴの願いなのかなと。
マーテルの果実の話も思い出した。
FF16本編→マーテルの果実のサブクエスト→ハルポクラテスのサブクエスト→ジルのサブクエスト→アルテマ戦→ジョシュアとの真の別れ→理を焼き尽くす→クライヴはミュトスで究極魔法を耐えうる身体なので左手首までの石化で済む→「月を見ていた」→クライヴ生還、筆を執る→ジョシュアの想いを繋ぐ→著者:ジョシュアって感じかな。
もう本編やん。
正直無粋でも生還まで描いてほしかった。俺はハッピーが好きなので。
→追記4
追記し過ぎ男。
ラストでメティアの光が弱まったのは
・ナイトの役目(≠ジョシュアの想いを継ぎ行くこと)を終えたクライヴの暗示
・人々が幸運を願い縋るメティアが輝きを失う≒人間が縋る神(アルテマ)の消失≒人が人として生きていく未来の暗示
このあたりなんだろうか。
→追記5
月を見ていたのFF16コラボMVを見ていて気が付いたことをいくつか。
3:29~あたりの剣を突き刺し耐えるクライヴ。これどのシーンだっけ?
MVの時系列的にアルテマ戦前後っぽいんだけど、初めて観る気がする。
未公開?気のせいか?
あとはディオンとクライヴって対比関係なんだな~と。
MVで気が付いた。切ないね。
FF14もそうだけど、この手のキャラクターの対比関係を描くのが上手い。
ディオンとクライヴに限らず、光と闇。黒と白。正義と悪。
それが時には反転したり、同じ境遇でありながらどこかで道を違えたり、神話に絡めた関係性、オタク好きポイント。
そんな感じです。